励まされた絵本 「さっちゃんのまほうのて」
本棚の整理をしていました。
暫くぶりにお目見えする本や絵本が片付けの手を止めます。
そして、読みだしては『あの頃』に戻るのです。
今日は『さっちゃんのまほうのて』に泣かされてしまいました。
長女がまだ2~3歳のころに買った絵本。
「きっといつか耳の事を色々と言われて受け止めなくてはいけない
日がくるのだろう」
「そんな時、どんな言葉で、何を言えばいいのだろう。。。」
毎日、そんなことを考えていた頃に出会った絵本。
泣かずに読めた事など一度もありませんでした。
だから長女が「コレ読んでー!」と持ってくるのが嫌だった。
「なんで泣いてるの?」と聞かれるたびに
「眠いから」とトンチンカンな返答していたっけ。。。
先天性四肢障害児のさっちゃんには右手の指がありません。
それを保育園でお友達に指摘された時に
飛び出して帰ってきてしまう場面や、
お母さんがさっちゃんにきちんと向き合い
「おなかの中でけがをした」と伝える場面は
今でも涙が溢れます。
この絵本のおかげで
「おなかの中でケガをしたからお耳がついてなかったんだよ。」
と言えたし、
「耳が生えてくるのかなー」と聞かれた時にも
『生まれつき』をしっかりと伝える事ができた気がします。
今日久々に手に取ったこの絵本は
我が家の本棚の特別なスペースにしまうことに
しました。
お気に入り&特別部門
今、本棚で背表紙が光っています。
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by 36kakatootosi | 2011-12-15 21:27 | 耳のこと